【印象的な夢8】輪廻転生の仕組みと魂の学びを教わる3

※前回のあらすじ
これまでに、数多くの方たちと仕事を共にしてきた中で、私に対してだけなぜか嫌味な態度をとる、どうしても気の合わない一人の先輩女性がいた。そんな毎日を苦痛に感じながらも数年間仕事をこなしていたが、私はその後に退職して新境地での仕事を再スタートさせた。気分一新で充実した日々を送ることおよそ一年後、そんなある日に不思議な夢を見たのだった。

Scene 2 思いもよらぬ夢の中での再会 − 見知らぬ男性と共に
その夢に現れた場面は、これと言って目立った物は見当たらない、無空間のような場所にポツンと私が一人で立っているところから始まった。

周囲に目をやると、ほのかに淡い桃色のような色彩をはなった空気感が漂っており、なんともやさしい雰囲気を醸し出していた。その場で私は特に何をするでもなく、心を癒してくれるオーラのようなものに身を任せながら、周りの様子をゆっくりと眺めていた。

その刹那 − それまで周囲にはだれもいなかったにもかかわらず、私の視界にはある人物像をとらえていた。

なんと目の前には、忘れもしないあの先輩女性が私服姿で登場し、私の方をじっと見つめていたのだった。

その姿を見た私は、意外なほど冷静で驚くこともなく、しばしの間、先輩女性と静かに向かい合う形となった。

過去の嫌な思い出を、全てきれいさっぱり忘れることができたわけではなかったが、先輩女性と最後に会ってからだいぶ時間が経過していたこともあり、私が心に受けた傷はほとんど回復している状態だったため、昔の嫌な感情を思い出すこともなく、心は平静さを保つことができた。

ふと横を見ると、先輩女性の隣にはいつの間にか一人の見知らぬ男性が、これも私服姿で立っており、私を静かに見つめていた。

私がその男性の方に顔を向けると、なぜか少しうつむき加減になり、何となく元気がなさそうな、それでいてどことなく恐縮しているかのような態度をとったため、私はその男性の様子に「…ん?」と、なぜそのような態度をとったのか少し疑問を感じたことを覚えている。

そして、私は再び先輩女性の方に目を向けた。

お互いに無言のまましばらく見つめ合うという、職場でもそのような対面を経験したことがないばかりか、予想だにしない「夢の中での再会」という、全くもってよく理解ができない展開となった。

先輩女性の鋭い眼差しは、揺るぎなくまっすぐ私を見つめており、周囲に漂う淡い桃色のやさしい空気感とは対照的に、その瞳の奥からは鋭くて厳しくもある、そして自らの強い意気さえも感じさせるほどの目力がはなたれているのを見て、私は思わず息を呑んだ。

※Scene3に続く

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