短編ストーリー

短編ストーリー

【短編ストーリー】こえぬし様のおみちびき3

「それと、今は忘れているだろうが、おまえの内に宿る魂は、すでに帰る道   を知っているのだ」雅紀「帰る道・・・ですか」  「そうだ。それを思い出すために、そして自らの使命を果たし、過去の未達   を成済するためにも悟行を歩んでいる1人なのだ...
短編ストーリー

【短編ストーリー】こえぬし様のおみちびき2

雅紀「あ、あの~、1つよろしいでしょうか…」これまでのやり取りで、謎の声の主に心の奥底まで見抜かれているようにも思えてならない雅紀だが、しかしそんな正体不明の相手に、ここで1つ質問を投げかけてみた。雅紀「声だけが聞こえるあなたのことを、「こ...
短編ストーリー

【短編ストーリー】こえぬし様のおみちびき1

雅紀「…あ、あの…、あなたは、どなたですか?」穏やかな陽気に包まれた午後-デジカメを携えてお気に入りの公園に行き、花や景色を撮影することが最近の趣味と化した雅紀は、その日も同じように公園に出向き、撮影に没頭していたのであった。撮り終えた画像...
短編ストーリー

〜 短編ストーリー 〜 古老の小ばなし3

老人「三度目の出会いが初詣とは、これまた縁起がいいのぉ」前日から降っていた雪が、やわらかい冬の陽射しによってゆっくりと溶け出し、屋根からは雪解けのしずくがポタポタと落ちていた。実は雅紀は、元日にもこの神社の入り口前まで訪れたのだが、参道を埋...
短編ストーリー

〜 短編ストーリー 〜 古老の小ばなし2

老人「ほほ、お若いの、また会ったのぉ」セミの鳴き声がこだまする快晴の夏、心も体もだいぶ元気を取り戻してきた雅紀は再び神社を訪れていた。こんなにも暑苦しいほどの日に、家にこもっていては逆に病気になりそうだったので、気分転換もかねて出かけたのだ...
短編ストーリー

〜 短編ストーリー 〜 古老の小ばなし1

老人「そこのお若いの、おぬしよくお詣りに来ておるのぉ」 これといってとりえがあるわけではない、特に自慢できるものも無い、どこにでもいそうなごく普通の社会人である雅紀が、顔も知らない一人の古老と偶然出会ったのが、風薫る陽気がとても心地よい、あ...