その人が
もともと持っている能力や天性
それに魅力や品性のことを
人徳
人知れず
ひそかにおこなう恩徳
また民のために陰になって
善行を積むことを
陰徳
正しく公明な徳を
民に明らかにすることや
天から与えられた
すぐれた特性のことを
明徳
徳にも変容の理があり
その努力によって
人それぞれに相応しい形となる
しかし
その徳が〝得〟の方に化け
損得での利益ばかりが先行し
足ることをせず
何でも得ようとむさぼり尽くして
余計なものでくっつけたものを
〝毒〟という
得は
頭を使って経済で利を成し益を成し
自のみならず
他にも還元して利潤を得るもの
徳は
精神の高みのために行を成し心を成し
自のみならず
他からも天恩を受けて積んでいくもの
徳が毒に化けぬよう
〝不得徳重〟の聡明さでありたいものだ
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