福島県郡山市にある「開成山大神宮」。ここは、あの伊勢神宮のご祭神である天照大神の「分霊」が祀られており、別名《東北のお伊勢様》とも呼ばれております。
この分霊というのがミソでして、例えば各地にある遥拝所(本社や本山などに行くことが遠いために、そこで拝めば本宮参拝時と同等の効果・ご利益が得られるようにつくられた場所)のようなものではなく、まさに伊勢神宮より天照大神の御霊を分祀としている神社なのです。
開拓の地である郡山− ここに天照大神の分霊をお祭りするなどという、当時としては全国的にも前例がない中、神宮司庁のゆるしを受け、明治天皇の御聖断を賜り、太政大臣(現総理大臣)の決裁が下りて、ようやくご請願が聞き届けられたのが明治9年のことだそうです。郡山の地で開拓を志した人々の熱き想いが伝わってきます。
※分霊という概念にはいくつかの解釈がありますが、ここでは開成山大神宮のHPにある
由緒の内容を簡潔に、また追記も含めて記載いたしました。
御祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
配祀神 豊受大神(とようけのおおかみ)
神倭伊波禮彦命(かむやまといわれひこのみこと)
真っ白くて大きな鳥居です。こことは別に、国道49号線側にも鳥居があり、そちらからも入れます。
大きくて立派な拝殿からは、やさしくてやわらかい雰囲気を感じることができます。
境内にいるだけで心が落ち着いてきます。
境内にある桑野宮です。
その横には太子像もあります。
正一位開成山稲荷大明神。向かって右の狛狐は、口に巻物をくわえています。このお社の前に行く途中のことですが、私の共感覚である「ニオイスイッチ」がONになりまして、ある一か所で強いニオイを感じました。
私の他には参拝者がだれもいませんでしたので、少し長めにお話をさせていただきました。
祖霊社には、神徒会代々の霊神が祀られています。
こちらが祖霊社です。
開成山大神宮の向かい側には庭園もあります。きれいな花々がたくさん咲いており、とてもいい香りがします。素晴らしい癒しスポットです。
ちなみに今回の参拝時に、とある事でいろいろと迷っていた事がありまして、どのように決めていいものかをご祭神に申し上げてみました。その後、賽銭箱の横にある自動おみくじ機(お金を入れるとおみくじが出てくるタイプ)を引いてみたところ、なんともまあ、それはそれは的確なご教示をいただくことができました。
お願い事だけではなく、その人の進むべき道もしっかりと示してくださったことにありがたみを感じました。
◎コメント、応援メッセージはこちら