福島県棚倉町にある棚倉城跡(亀ヶ城公園)。
駐車場も広く、周辺の道路は舗装されていて公園整備等が整っており、歴史景観の保全に力をいれているといった感じを受けます。
以前から棚倉町にお城があったということは知っていましたが、その名前が「亀ヶ城」ということは知りませんでした。
一説によると、お堀に住む亀さんが水面に浮かぶと、城主が転封(てんぽう・配置換えや国替えをすること)したといわれています。なんとも驚きですね。
さながら、亀甲占いとまではいかないにしろ、亀が城主の未来を示唆していたとは不思議なことですね。古来より、先人たちが亀を占いに使っていた史実が残されていますが、やはり亀って何らかの力を秘めている生物なのかもしれません。
入口にある亀ヶ城跡の碑です。
広いお堀には噴水があります。
たくさんの鯉たちが!人が近づくとこっちに寄ってきます。
白河にある小峰城の城主だった丹羽長重は、この棚倉城からきたんですね。これもしかしたら、城主が他の城に移った背景には、上記の「お堀の亀」さんによる人事異動があったのかもしれません。
城下絵図もあります。棚倉藩の「十六ささげ隊」という精鋭部隊が活躍し、新政府軍も恐れをなしたそうですね。
公園の入口の所には、ものすごく大きなケヤキがあります。
そのケヤキがこちら!
何と言ってもコブが凄いんですよ ボコボコなんです!樹齢も600年ということで、これがもしも神社にあればご神木レベルだろうと思えるぐらいです。
さて、奥に進みますと「櫓門跡」と書かれた杭がありました。
おぉ〜、この場所にお城があったんですね〜。
現在は、植木やベンチが整備されています。ここに座って、かつての城の面影を心の中で味わってみるのもいいかもしれませんね。
空を見上げると彩雲が出ていました🌈。かつての城主たちも、ここから見える空を私と同じく見上げていたのかもしれません。
今では、穏やかで優しい風が吹き、戦火に見舞われた当時の凄惨な情景は感じませんでした。
歴史ある風情が、いつまでも大切に残されることを願いたいです。
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