【不思議体験記33】Love Love Love幽霊 現るpart2

※前回のあらすじ
連日の熱帯夜の中、いつになく寝つきが悪い日がありました。それでもふと眠りにつき、夜中に一瞬目が覚めると、突然暗闇からドリカムの名曲「LOVE LOVE LOVE」の歌声が聞こえてきて、直後に女性の霊が現れました。歌を歌いながら現れる霊に初めて遭遇した私。果たして、この後はどんな展開が待ち受けていたのでしょうか・・・。

 

半覚醒状態でお不動様の真言を唱える。が・・

目の前にいる女性の霊も、そして私も、お互いに様子を見ているという感じで、その緊迫の状態から動こうとはしませんでした。

その際、私は金縛りにはなっていませんでした。金縛りという霊障により、体が硬直して動かない状態ではなく、意識としては目覚めているけれども体は眠っているという、ある意味での半覚醒状態となっていました。

そんな状態の中、このような考えが浮かびました。

クニ
クニ

私の意識「よし、お不動様の真言を唱えるか」

以前の霊体験時もそうでしたが、やはりこういう場面ではお不動様に頼るのが一番いいだろうと思い、実際にこの直後にお不動様の真言を唱えてみました。ですが・・・

クニ
クニ

私の体「ぬぅまぁぐ…さぁあ…まぁん…だぁぁばぁずら…」

全く舌が回らないのです。(;´д`)

それもそのはずですよね。なんてったって意識はハッキリとしていても、真言を唱える体が寝ていますので口が動くはずがありません。しかしそれでも、なんとか声に出して最後まで真言を唱えようと頑張ってみましたが、口を動かすのがものすごく重く感じられ、言葉が進んで行きません。

クニ
クニ

私の意識「あー、やっぱり無理無理。全然口が動かない。でも何とか真言のパワーが霊に伝わって、立ち去ってくれればいいんだけどな」

自分の体を思うように動かせないもどかしさを感じながらも、これからどんな状況になるのかを、私の意識は冷静に見極めようとしていました。

すると・・・。

その真言パワーが通じたのか、まるでべろんべろんの酔っ払いが何が何だがわからないことを言っているような私をじっと見ていた女性の霊は、私が真言(もはや真言とは言えませんが)を全部言い切る前に、スッと縁側から消えていったのでした。

おー、行ってくれたと思い、半目を開いて布団で寝ていた状態から目覚め、目を見開いて女性の霊がいた暗闇の縁側を確認してみたところ、先ほどまでの気配が消えており、もちろんあれ以上の歌声も聞こえずにシーンと静まり返っていました。

いやはや、あんなろれつが回らなくても真言って効力があるんですね!これはいい勉強になりました。

いやいや、半目のゾンビみたいな人がさ、訳の分かんないおぞましい言葉つぶやいてたら霊でも逃げるわw

・・・そうだよね。(;´д`)ゴメンナサイ

まあでも、特に悪い霊でもなかったみたいだし、結果的に何事もなく去ってくれたので一安心しました。

 

久しぶりの霊現象を振り返って

ここ最近、目立った霊現象というものに遭遇することはほとんどなく、半ば不思議体験的な要素を忘れかけていたといっても過言ではないぐらい、おだやかに時を過ごしていました。

そんな中で、久しぶりの霊の出現となった今回。それも歌を歌いながら現れるという、私としてはこれまでの不思議体験の中でも初のケースとなる出来事でした。

確かに、一口に霊と言っても様々な様態をなしていますが、今回私の家に現れた霊はどちらかというと陽気な霊と言えるもので、生前はやはりドリカムの歌が好きだったのではないでしょうか。

霊になってもその歌が忘れられず、サビに入る直前でうっかり私の家に入ってきてしまい、寝ている私をじっと見ていたら、まるで呪われた半目のゾンビのような化け物が急に意味不明な真言を唱えだしたのであわてて出て行った、という笑い話にもなるような出来事だったと解釈しております。

 

女性の霊が縁側で一歩も動かなかった理由

ここで気になったことを1つ。

それは、「女性の霊は私の部屋にはなぜか入ってこなかった」という点です。

私の布団から女性の霊がいた場所までの距離は、わずか1.7mほどです。しかも障子戸をガラッと開けていたので、これだけの近距離で障害物もない私の部屋へ、入る気になればほんの少し移動するだけですぐに入ってこられたはずなのに、そこから一歩たりとも動くことはしなかった、ということです。

そりゃゾンビがいたからだ、という話は別にしまして、もしかしたらという思い当たるものがあるのです。

それは、障子戸の上にある長押(なげし)の溝に、お不動様の木札をかけていた(置いていた)のです。

長押とは、和室の壁面をぐるりと囲むようにつくられた木の板で、もともとは柱を固定するための一部ですが、工法の変化などによりその役割も衰退し、現代生活ではフックなどを溝にかけて帽子やバックを吊るしたりして活用できる部材と化しています。下の写真が長押です。

お不動様の木札は、女性の霊が現れた縁側から見て障子戸の斜め上の部分、そこの長押の溝に木札を挿し入れており、もしかしたら障子戸と縁側をちょうど境目にして木札からバリアのような波動が出ていたため、私の部屋までは入ってこられず、加えて金縛りにもならずに済んだのではないか、と思えてきたのです。

おふだを挿し入れてるって・・・長押の活用方法が斬新なように思うんだけど。

あれ、知らない?無印良品でも売ってるじゃん。オシャレできれいな長押のお札立てが。

いやね、ちゃんと神社のお札は神棚に立てていますし、お寺はお寺用でおふだを置く棚は部屋に置いてあるんですが、手頃な場所を探していた時にちょうど良かったのが長押だったので、下の写真のように立てかけていました。

ちなみに2つあるのは、新しい木札を買った際に昨年のものをお返ししていないだけです・・・。この木札を受けた場所は福島県棚倉町にある「山本不動尊」です。昨年にいった記事を下記に貼り付けておきます。

私の家に突如として現れた女性の霊。これからは私の家ではなくて、もっと落ち着いた場所を見つけて名曲を歌ってね、とふと思いました。あ、いや、その前に成仏してもらうことが先ですかね。

何はともあれ、今は亡き女性ボーカリストによる、ワンフレーズのみの「Summer nightリサイタル」体験記でした。(_ _)

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