【不思議体験記27】神社参拝で起こった案内板の謎part2

〜前回のあらすじ〜
紅葉シーズンの最中、情緒ある静かな神社へと1人で車で参拝にでかけた私。その神社の入口に、「駐車場は右→」との案内看板があり、そのまま進んで駐車。そして参拝も済ませ、再び車に乗って神社を後にしようとしたまさにその時、目を疑うような光景が飛び込んできたのであった。

◎右方向だけだった矢印が、なぜか左側にも!?
駐車場を出ようと車を走らせた時だった。道の途中にあった駐車場の看板がチラッと目に入ったのだが、そこであることに気がつき、あまりの驚きに車を急停止させてこう叫んでしまった。

私「ええ!? 左方向にも赤い矢印がある!なんで?駐車場って、2ヵ所あったの?」

そんなばかなと思いつつ、左方向へと矢印が指し示す方向を見てみると、たしかに駐車場…と言えばそうなのだろうが、そこには車1台分が停められる程度の、一見すると見落としてしまいそうなスペースが空いていた。

たった今停めていた右側の駐車場に入る時も、この1台分の空いたスペース付近を通過してきたのに、全く気がつかずに素通りしてきたのである。

そもそも、看板には右方向の赤い矢印しか書いてなかったはず…だが、最初から左方向にも矢印が書いてあったというのか…!?

いやいや、それはなかった。しっかりと確認したが、書かれていたのは右方向の矢印だけだったため、左側を一切気にすることなく、迷わずにこうして右側の駐車場へと進んで車を停めたのである。

読者の声「…あの、クニさん、きっとそれはね、よくある見間違いってやつですよ」

と、今これを読んでいる方々の、淡々とした心のつぶやきが聞こえてきそうで簡単に論破されそうなのだが(笑)、下に掲載した看板写真を見ていただくとわかるように、これだけハッキリと太くて赤い矢印が左右両方向に書かれているものを、「左方向の矢印だけを見落とす」ことなど果たしてあるだろうか……。

↓駐車場の案内看板。左右両方向にしっかりと赤い矢印が書かれている。

↓そしてこれが、私が最初に見たように、左方向の矢印を消して右方向だけに加工した看板。

最初からこの状態だった……はず(笑)

しかもすでにpart1で書いたように、井戸端会議をしていたおばちゃん2人が立ち去った後にこの看板を発見したが、その際には車を停車していた状態であり、じっくりと看板を見る余裕もあったので、決して矢印を見落とした、あるいは見間違えたとは到底思えないのである。

矢印を見落とす余地がない状況なのに、それを見落としてしまうとは一体…。

「どう考えても右方向だけだったよな。左方向の矢印は最初からなかったよな」と、何度思い返してもそれしか答えが出なかったのである。

◎「神域」という神の意が働く空間
おかしいなおかしいなと、何度も首をかしげながら帰宅の途についたが、しかしよく考えてみれば、1台も車が停まっていない右側の駐車場に車を停められたことにより、絶好のインスタ映えスポットとも言えるほどの綺麗な紅葉をその場所でじっくりと見られた、という点ではとても気持ちがいい出来事であったことは言うまでもない。

もちろん、左側の駐車スペースに車を停めても何ら問題はなかったが、やはりどうせ停めるなら間近で紅葉が見られる広い場所の方がいいだろうということで、「左側は気にせずに右に行け!」という神意の計らいごとを示して下さったのかもしれないな、という自分なりの解釈に落ち着いた次第である。

この日は私1人で参拝に訪れていたため、他に同行者がおらず、これ以上の詳しい様子を説明できないのが残念なことだが、みやびな紅葉を堪能しながらの、ちょっと不思議でうれしい神社参拝の出来事であった。

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