【不思議体験記20】今は亡き愛情深い親方さんpart3

〜ここまでのあらすじ〜
知人が代表を務める事務所で働くことになった私。事務所に来客かと思ってふと入口を見ても、だれもいない…。また数日後にも、同じように人影のようなものが見えたが、やはりそこにはだれもいないのである。

これは単なる目の錯覚だろうと思いきや、ついにその見えざる姿をとらえることができた。なんとそこにいたのは、とても面倒見がよさそうな、親方風の男性霊だったのである!

この男性霊は、一体何者なのだろうか…。

●見えない存在をどのように伝えるか
私自身、普段から霊という存在がいつも見える、ということは無い。

かつての心霊ブームの時は、どうやったら霊が見えるようになるのか、そしてぜひとも霊が見たい!という強い興味を持っていたことはあるが、むしろ今では考え方が全く変わり、そういった存在(一概に「霊」と言っても幅広いとらえ方があるが、その中でも一般に波動が低い低級霊と言われる存在)を、見たいとも思わないし、そもそも波長を合わせないようにしている。

以前にご紹介した【不思議体験記19】の記事でも書いたように、心霊体験のマンガ本を読んでいるだけで不快な波動に感化してしまう場合もあったので、それ以後、自分でも波長のコントロールを普段から気を付けている。

この親方風の男性霊はそれとは違い、一切の恐怖を感じることはなかったばかりか、所員たちを見守るような愛情ある波動の領域に存在しているため、私もだんだんとその波長に合わせることができるようになり、一瞬ではあるがやっとその姿をとらえることができるようになったと思われる。

だが、ここで私は少し困った状況になってしまった。

というのも、私が見たこの現象は、確かにいくつかの特徴ある男性像をとらえることができたが、しかしそれを現実的に、所員たちの目の前で、証明することまではできない。

こういったことを周囲の人たちに話すということは、私はこれまでにあまりいい経験をしてこなかったこともあり、ためらいを隠せなかった。

しかし、私が感じたこの親方風男性霊は、生前は大変仕事熱心だったと思われる方であり、所員の仕事をサポートしている存在でもあるため、何とかして、人間と霊的存在との素晴らしい相互関係をわかってもらいたいという思いも併せ持っていた。

では一体、所員のだれにこのことを話せばいいのだろうか。どのような伝え方をすれば、相手が懐疑的にならずに柔軟に理解してもらえるのだろうか…。いや、やはりこういった分野の話は、やめておいた方が無難ではないだろうか……。

かなり考えさせられる日々を送ることになった。

●「その話、聞けば聞くほどあの人にそっくりですね ー 生前の姿と酷似
それから数日後のことだった。1つの機会が巡ってきた。

所員の1人であるYさんが現場調査に行くため、私がその補助として同行することになったのだ。このYさんとは、これまでにも何度か調査に行ったことがあり、それほど年齢も離れておらず、よく話も合うのだ。そうだ、これを機会に、あのことを話してみるかと思い、車で現場へ移動中に話を切り出してみた。

私「実はYさんに、ちょっと不思議な話があるんですが……」

Y「へえ〜、どんな話ですか?」

私「う〜ん…。まあ、とりあえずは、証拠とかはないんですが、見たことを話
  しますね」

Y「ええ。どんなことですか?」

私「…あの事務所には、いるんですよ。見えないものが…」

Y「……は!?」

私「いや、ちょっと唐突すぎましたね(笑)。悪い霊とかでは全然違うもので、
  みなさんをサポートしてくれてるんですよね」

Y「本当ですか!?見えたんですか!?どんな感じでした?」

私「それがですね、短髪で白髪があり、紺色系の作業着を着ていて、身長はだいた
  い160?をちょっと超えるぐらいでしょうかね。年齢は60前後といった感
  じで、面倒見がよさそうな人……じゃなくて霊でしたね(笑)」

Y「!!…まさかそれって…」

私「えっ、Yさん知ってます?」

Y「もしかしてその人って…。いや、ぼくが事務所に入った時にはいなかった方で
  よくわからないんですが、話だけ聞いたことがあって。かなり昔に事務所で働
  いていたその人に似ているような」

私「えぇ!?事務所にそういう方がいたんですか!?」

Y「そうなんです。亡くなってしまったんですが…」

私「そうだったんですか…。それは知りませんでした」

Y「じゃあ事務所に帰ったら、もっと詳しいIさんに聞いてみましょう」

ということで、何事もなく現場調査が無事に終わり、事務所へと帰ってきた。

Yさんは、調査で使った機材などを片づけたあと、所員のIさんのもとへ先ほどの話を伝えに行った。このIさんとは、事務所で長年勤務をしているベテラン所員さんであり、「わからないことはIさんに聞け」と、私が勝手に名物語録を創作したほどの、なんでもわかる人である。

それから数分後、そのIさんとYさんが私のもとへやってきて、こう言った。

I「その話、聞けば聞くほどあの人にそっくりですね」

私「そういう方がこの事務所にいたんですね」

I「そうなんです。Aさんという方なんです。毎年お墓参りにも行ってますよ」

私「なるほど。だからみなさんのことをしっかりとサポートされてるんですね」

I「昔の古いファイルの中に、そのAさんがやっていた資料もあったでしょ?」

私「え!?そうなんですか?ちょっと見てみますね」

そんな資料があったのかどうかも全く気が付かなかったが、その言葉をもとに、作業途中のかなり古いファイルを改めて見てみると、なんとそこには、Aさんと思わしき名前が書かれた資料が本当にあったのである!

次回part4に続く

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