誇れる姿があればこそ

人生苦
 
語る苦労は山ほどあれど
 
我が身が語れば自慢話
 
誇れる姿があればこそ
 
語るは我が身の口でなく
 
近しい縁者の口伝え
 
口で語らず心で語る
 
それがほんとの
 
人生句

これまでの人生の中で
数多くある自分の苦労話は
すでに自分の心の中で
幾度となく語っているものなのである

ならばもはや
自分の口で語る必要はないだろう

なぜならば
その時に苦労を共にしてきた理解ある同志たちが
そして縁あってその姿をいつもそばで見ていた人たちが
あなたよりもとても上手に印象深く
周りの人たちへ語り継いでくれるからだ

ただしそれは
あなたが気がつかないところで語られるがゆえの
努力に対する信頼と尊敬の念がこめられた
隠れた美徳の行為のひとつなのだ

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