霊ナァンテコワクナイヨー

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美輪明宏さん著『霊ナァンテコワクナイヨー』のご紹介です。

テレビに出演されている姿が神々しい美輪さん。御年87歳にしてもなおバイタリティにあふれ、また見る者を惹きつけてやまない魅惑のオーラを醸し出すカリスマ性を持った方ですね。

芸能活動でも、タレントや歌手、コメンテーターやナレーターなど様々な顔を持ち、雑誌の連載執筆をはじめ、悩める人々に対してズバッと独自の論説で問題を解決へと導いたり、書籍の出版やCDの販売など、多方面でご活躍なされています。

 

スピリチュアルブームの火付け役

私が美輪さんについて印象深いのは、2005年にテレビ朝日系で放送が開始された「オーラの泉」という番組にご出演されていたことです。皆さんの中にも、この番組をご存じの方がきっと多くいらっしゃるのではないでしょうか。

愛の伝道師である美輪さん、それにスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さん、そしてナビゲーターの国分太一さんの3人によるトーク番組で、ゲストに呼ばれた芸能人のオーラの色や守護霊、過去世などを霊視し、アドバイスを送るというものでした。

若年層はもとより主婦層の人気も高く、この番組がスピリチュアルブームの火付け役となったと言っても過言ではありませんね。私も毎回ワクワクしながら番組を観ていたのを思い出します。

 

世の中が動き出したきっかけ

1935年に長崎で生まれた美輪さんは、国立音大付属高校を中退された後に16歳でデビュー。歌手活動や演劇にと毎日慌ただしく毎日を送っていました。

20歳の頃までは、「この世には神も仏も存在しない。それは弱い人間がデッチあげたものだ」との考えをお持ちだったようで、幽霊や霊感というものもインチキに決まっていると思っていたそうです。

そんな美輪さんは、唄の先生の勧めがあって名のある姓名判断の先生のもとを訪ねました。美輪さんとしては全くあてにはしていなかったそうですが、そこで受けたアドバイス通りに名前を変えると、あれよあれよという間に人気が出始めて、本当に〝世の中が動き出した​〟と感じたとのことです。

今まで神や仏を信じる事がなかった美輪さんが、これをきっかけとして《目に見えない力》を信じるようになり、ひいては自分自身の能力をも信じられるようになったいきさつが記載されています。

 

前世はあの「天草四郎」!?

今でもまことしやかに語り継がれている都市伝説に「美輪明宏は天草四郎の生まれ変わりである」というものがあります。

あの島原の乱のリーダーだった天草四郎の生まれ変わりなどということは、誰が聞いてもにわかには信じがたいことですが、美輪さんがある方のもとを訪れた時に、その方から「あなたの前世がわかりますよ」と言われます。

そしてその方が「神おろし」を始めると、美輪さん自身も大変驚くようなことを告げられたのです。その時の様子がこのように本書に掲載されています。

「今より、三百三、四十年以前である。徳川十二万の敵を相手に、異教の神を奉じて一揆をなした。民、百姓の困窮するをみかね、一揆をなしたけれども、十六歳で死んだ。その名を天草四郎時貞という」

(引用:p182 第3章 根元への旅より)

この他にも、日本一の霊媒師と謳われた方にも見ていただいた時の内容も載っており、天草四郎の出生時の様子や生い立ち、家族、そして人生最期の時までの様子が詳細に綴られています。

この話が全て本当のことなら、歴史の教科書が変わってしまうのではないか・・・。

そう思えてならないほど、その当時に、実際にその場所にいた人しかわからないというような内容がリアルに表現されています。

◎実はあの方も仲間だった?
ちなみにもう一つの巷説としては、リーダーだった天草四郎の部下に、あの金八先生こと武田鉄矢さんが前世では部下として参戦しており、彼はリーダーの命令を聞かずに敵陣に突っ込んで戦死した、というものもあります。

たしかに、時には厳しくも、また時には愛情を持って生徒に接した金八先生。あの熱血ぶりは、実は島原の乱で無謀にも敵陣に向かっていった勇猛な過去世の武田鉄矢さんの本性が、そのままドラマの役にも表れていたのかもしれませんね。

 

類まれなる霊能力と数々の霊体験

2004年の刊行から18年が経過した本書。その口絵にカラーで描かれた、天草四郎と思われる端正な顔立ちをした美少年の肖像画を見つめていると、ページをめくるたびに訪れるであろう、この本の不思議でかつ伝説的な部分を読み手にさらに色濃く与えてくれるかのような、そんな印象さえも感じさせます。

本の構成は第一部と第二部に分かれ、まず第一部では人間界と霊界の仕組みや霊的な開運法について述べられています。輪廻転生とはどういうものか、解決すべきカルマとは何か、そもそも人間は何のために生まれてくるのか、ということが美輪さんの視点で解説されています。

第二部では、初めて霊現象に遭遇した時の様子や天草四郎を降霊した際のやりとり、そしてこれまでの不思議な霊体験の実話が20話以上も掲載されています。

特にこの不思議な体験談の中には「そこまで視えるの?」というぐらい、美輪さんがいわゆる〝霊視​〟で見えた出来事が、実体験をもとにしているだけあって非常にリアルに書かれていますので、スピ系が好きな方にはとても興味深く、そして読み応え十分な部分と言えるでしょう。

江戸の期に、クルスを胸にかけて異教の神を信じ、命をかけて苦しむ民衆たちを率いた、わずか16歳の若きリーダーの生まれ変わり-

そんな身命を賭した英雄の姿を尊ぶか、そもそも本当にそんな生まれ変わりのような話などあるのかどうか、あなたもこの本を手に取って、その真実をぜひご自身で確かめてみてはいかがでしょうか。

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