【講演会2】大森和代さん−WATARASE− part1

◎「あなたを次の次元へと渡らせる」−神の言葉をおろす女性霊能者
小林正観さんの福島講演から約1週間後の平成23年9月17日(土)、スピリチュアルカウンセラーとして名を馳せる大森和代さんの講演会が、同じく福島にて催された。

大森さんは、著書『WATARASE(わたらせ)』が大ヒットし、高次元の存在と直接チャネリングをしてそこからおろされた言葉を人々に伝えるため、全国各地で講演活動を行っている方である。

その大森さんが、震災で多大なる被害を被った東北の人々のために、神のメッセージを届けるため福島の地で、しかも今回は特別に参加費無料で講演会を実施されることになったのだ。ただ、いつもは数百人が入れる大きな会場をおさえるそうだが、震災の影響もあって会場準備の段取りがなかなか進まず、やっとの思いで取れたのが収容人数100人程度の今回の会場だったという。

この講演会開催の案内を見て、迷わずにすぐさま申し込みを完了させたが、かなりの人気があるためチケットが取れない場合もあるという。今回は地元福島での開催ということなので、できることならば参加したいという期待を込めたのが良かったのか、無事チケットが送り届けられた。

さて、いよいよ講演会当日、朝起きると私の体調は今までにないほど最悪な状態だった。

昨晩は、かつて同僚だった友人と食事をしながらかなり遅くまで語り合っていたため寝不足だったことはあるが、とにかく体が重い。酒は一滴も飲んでいないのに胃痛、胸やけ、吐き気まである。普段ではここまでひどくはならないのにどうしたことだろうか。今日はキャンセルしようかと思ったが、しかしどうしても行きたい気持ちもあり、無理をしたが会場に向かうことにした。

朝から降り続く小雨。この体調では車の運転に不安があったので電車で行くことにした。家を出て、歩いて駅へと向かうことわずか5分後、「なぜ今になって突然に?」というほどの急な土砂降りに見舞われる。上半身は傘で何とか雨をしのいだが、下半身は靴にまで水が入るほど膝から下がビショビショになってしまった。どこに行けばこんなズボンが売っているのか?というぐらい、ジーンズの膝から下の色がさらにひときわ目立つ濃いブルーへと変わってしまったのには、少し恥ずかしい思いがこみ上げた。

そして駅の通路にあるベンチに腰をおろして靴をぬぎ、早く乾けと言わんばかりにタオルでズボンを何度もふく。ここまでして今日は行くのか?と、再び疑問がわき起こったが、それでもやはり行きたい気持ちがどこかにあるので、引き返すことはしなかった。自宅から駅まではわずか10分程度の距離なのに、まるで長く険しい道のりを突き進むかのようでもあった。

定刻通りに電車がホームに到着し、空いている席に何とか座れたことがこの上ない幸せに感じた。電車の揺れが心地よいマッサージともなり、疲労感を和らげてくれた。こうして、重い体を引きずるようにしながらようやく会場に到着したのである。

少し早めに受付を済ませて会場に入ったが、それでもかなりの席が埋まっていた。私と同年代と思われる方や、学生、年配者、さらには家族連れなど様々な顔ぶれだった。

さて、いよいよ講演開始。まず壇上に現れたのは男性の姿だった。この方は、大森さんと共に講演活動を行っている日像(にちじょう)さんという方だ。

話によると、日像さんは今から約700年前の鎌倉時代に、日蓮宗において日蓮上人・日朗上人と並び聖人として祀られている「日像上人」(1269年〜1342年)の生まれ変わりであるという。平成16年に神より啓示を受け、日像会を設立した代表者である。ちなみに、大森さんのことを「日心」(にっしん)と呼んでいた。二人は過去世においても、どこかでつながりのある人物同士だったのかもしれない。

なお、次回は講演会で起こった不思議な出来事について記載したい。

※part2へ続く

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