抱える腕に差し伸べられる手

いまそれができる自分は
いずれそれができなくなって
ひざまずいてしまった自分を
自らの腕で
抱えられる自愛を表せるだろうか

すでにそれができない者たちへ
途方に暮れる彼らを
しっかりと支えるために
自らの手を
差し伸べられる慈悲を表せるだろうか

どちらにも差はない

抱える腕があれば
差し伸べられる手もあるのだ

自分に愛を
相手に慈悲を

時にそれは
逆となっても
生かされるもの

私たちは誰しもが
自分のためにも
そして相手のためにも
愛と慈悲をもっと体現できる存在なのだ

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