【不思議体験記10】座敷わらし⁉金縛り状態で現れた子供の霊

ある日の早朝、寝ているといきなり金縛りになった。
 
よく見ると、なんと胸の上には5歳ぐらいの男の子が正座をして、私の顔をのぞきこんでいるではないか。
 
私は普段からコンタクトや眼鏡をかけており、寝ている時は当然これをはずして寝ているため、顔の輪郭などがはっきりと見えたわけではなかったが、この子供は頭にちょんまげを結っているようであり、着物を着ているようにも見えた。
 
しばらくは、じーっと私の顔をのぞきこんでいたが、あまりの重苦しさに耐えられなかったので、体は硬直状態だったが力まかせに腕を無理やり動かし、その霊に触ろうとした時に金縛りが解かれ、それと同時にその霊も消え去った。

【補足】

皆さんの中には、自分の胸の上に5歳ぐらいの子供を乗せたことがありますか?
 
あるという方はおわかりだと思いますが、いかにまだ5歳ぐらいの子供とはいえ、だっこするのも重くなってくる年齢であり、ましてや胸の上に乗せるとなると、それはそれはもう、ものすごーく重いですよね(笑)。
 
5歳児の体重はおよそ20kg弱ぐらいあります。その重さの子供が、かつ「霊」という人間ではない存在が、全くの無防備で寝ている私の胸の上に急に乗っかってくるという、私自身としてはこれまでに金縛りを数回経験したことがありますが、その中でも例のない初めてのケースとなる出来事でした。
 
(※ただ、今回私の胸の上に乗ってきた子供の霊が、20kg弱あるという5歳児の体重と同様の重さだったのかどうかを正確に調べる術はありませんが、あの時の状況を思い起こし、体感的にどのぐらいだったのかをイメージしてみると、「5歳児の体重よりも少し軽い程度と思える」というものであったことを付記しておきます)
 
私は寝ていながらも「ォホッ!」と咳をして目が覚めました。一体何事かと思いきや、よく見るとちょんまげを結った着物姿の子供が、胸の上にいたのです。
 
すでにこの時点で私の体は金縛り状態になっており、胸の上にいる子供は、現実の世界にはいない(私の家にも子供はおりません)、いわゆる「霊」とされる存在であるということを認識しました。
 
この時に感じたことは、この子供の霊には全然悪気が無く、遊び感覚的な感じでヒョイっと私の胸に飛び乗った(または、ある空間から私の部屋にスーッと移動してきて、「おや、だれか寝てるぞ、どれどれ、ちょっと乗ってみようかな〜」みたいな感じの軽いノリ(ノリと乗りをかけたわけではありません(笑))と言ってもいいようなものであり、物珍しい様子で私の顔をじーっとのぞきこんでいました。そして、お互い無言のまま見つめ合っていました
 
それから次に感じたことは、「うわ、この子供、重い」ということでした。
 
相手は子供ではありますが、しかしながら人間ではない、霊という非物質的な存在にもかかわらず、本物の子供のように、重さ(体重)を感じたのです。
 
子供の霊は、正座をしたまま前かがみになり、私に顔を近づけてじーっとのぞきこんでいました。その重さに耐えきれなかった私は、呼吸をするのも苦しくなったため、金縛り状態で動かない腕を無理やり力任せに動かし、子供の腕あたりを触ろうとしたところで突然金縛りが解け、同時に子供の霊も消えたのです。
 
私「ぉぉおー、(ハアハア)、なんだ今の、子供⁉(ハアハア)・・・えぇ⁉」
みたいな感じで、途中で息を切らせながら、今起こった出来事に呆然としながら部屋の天井を見つめていました。それからしばらくの間は、布団の中で今の出来事を振り返っていました。
 
頭にちょんまげを結った着物姿の子供の霊・・・。まるで江戸時代に出てくる子供のようだともいえる姿であり、はたまた子供の霊として有名である「座敷わらし」さえも思い起こさせる姿でした。
 
そういえば、うちのご先祖様には子供の時に亡くなった子(男の子です)がいると聞いておりまして、毎年春の彼岸、お盆、そして秋の彼岸にはお墓参りをしています。
 
今回現れた子供の霊も男の子であったため、もしかしたらその亡くなった子だったのではないかとも思いましたが、とはいえこの子についてあまり詳しく話を聞いたことが無く、私とこの子供の霊との間には果たしてどのようなつながりがあるのかは不明のままではありますが、いまだに思い出に残る不思議な体験の一つでした。
 

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