【不思議体験記8】出現した黄色に発光する謎の球体 part2

●黄色に発光する謎の球体の正体を追う
この日に現地調査に訪れた神社は「八幡神社」といい、大昔の「舘跡」につくられた、地元でも大変有名な歴史ある古社で、神社の入り口から徒歩にしておよそ10分ほどかかる山道を登った頂上にある。

周囲には堀あとの形跡も見られ、木々が生い茂っているためにもともと直射日光が入りづらく、昼間でも薄暗い状態であり、山道の頂上に位置する舘跡につくられた神社だけあって、地上から何らかの光が差し込むということはまず考えられない点が挙げられる。

次に、撮影当日は我々以外に人の姿は無く、また撮影した場所は太陽の光がさす方向とは別の方角だったため、発光する謎の球体は直射日光が直接の原因では無い、ということがこの時点でうかがえる。

確かに、専門家の見解である「向こうから何かが光ったのではないか」という可能性は考えられるわけだが、では光った原因を考えてみると、例えばカメラのフラッシュが何かに反射したのではないかと思われたが、境内にも光を反射するような物は何も置かれてはおらず、そもそも、私は専門家が調査に集中できるようにフラッシュを一切たかずに撮影をしていた。

以上のような点から、この場所からは外部からの何かが光るものや、我々からも光源となりうるものは何も無かったことが考えられる。

それに、撮影するその瞬間まではファインダー内に光るものが全く無かったことをしっかりと確認していたわけであり、私がシャッターを切るその瞬間にちょうどタイミングを計ったかのように、「弧を描く」ようにして球体が突如現れたのを考えると、ただ光って消えたのではなく、球体自体にまるで「意思」でもあるかのような出現の仕方も謎の多いことである。

●前兆現象か!?デジカメに異変発生
実は、不思議な現象はこれだけにとどまらなかった。この光る球体を撮影するわずか数分前のことである。

デジカメのメモリーにはすでに撮影済みの数十枚の画像が記録されていたが、何も操作をしていないのに「ピピ、ピピ」という操作音とともに、これらの記録画像が勝手にコマ送りになる現象が数回起こっており、「…ん?何かおかしいな」と思いながら何度か電源を入れ直してようやく正常に動作したのだった。

今までに一度もこのようなことは無く、しかも購入してまだ半年位しか経っていない新しいデジカメなのに、「まさかもう壊れたの?」と思うような出来事も起こっていたのである。

ただ、この日以降も各地での現地調査を実施したが、幸いにも調査自体には何の支障もなく、デジカメの不具合も正常に戻り、予定していた全日程を無事終了することができたので、私としてはホッと一安心であった。

●受け継がれてきた歴史を綴る重要な使命と責任
今回の出来事について、では一体この黄色に光る球体の正体は何だったのかという結論は、残念ながら明確な答えを導き出すことはできなかった。

また、自治体の歴史編纂事業というものは、いわばその地域独自が培ってきた人々の歴史の歩みそのものであり、多大な税金も投入されて行われる一大事業でもある。それを考えると、神社の神様が「お、よくぞ来てくれた、この神社の調査をしっかりと頼むぞ」という意味で、我々を歓迎するために黄色に光る球体となり、わざわざ弧を描いて現れてくれたのかもしれない。

きっとそうであろうと信じて、その大きな優しさに感謝を捧げたいと思う。

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