かつて仕事で大変お世話になったGさんという方が、悲しいことにお亡くなりになったとの訃報が届きました。その後、なんとそのGさんが夢の中に現れ、私たちは感動の再会を果たすことができました。
そして、夢の中でGさんとどんな話をし、そして最後はどのようにお別れをしたのか・・・どうぞお読みください。
私「そういえばGさんに教えてもらったお話で、ごちそうを食べたい時に、
もりがいい=森がいい(盛りがいい)」っていうやつ、今でも覚えて
ますよ」
そう言うとGさんも、ああ!っと思い出したかのように「はっはっは、そうだった、そんな話をしたなぃ」と、大笑いをされていました。
それから私は、なぜ自分でもそんなことを言い出したのかがいまだによくわからないのですが、Gさんに「いずれ私も結婚を考えているんですが・・・」などということを話し出しました。
※現在独身である私が結婚について他人に相談することは決しておかしなことではないのですが、
しかしそれをGさんに、しかもこのタイミングでなぜ尋ねたのか、疑問で仕方がありませんヾ(・・;)オイオイ
するとGさんは、このようなたとえ話をまじえてこう答えてくださいました。
※私もGさんも福島ですので、実際に夢の中で話をした福島弁をそのまま書きます。
Gさん「あの人がいいな~って思っても、よっく見っと、くづした
みでぐいろいろな色があってどれも同じなように見えっけ
ど、ちがんだない。その人じゃねくても、すぐ近ぐでもい
い人いっからない」
※訳 あの人がいいなと思っても、よく見ると靴下のようにいろいろな色(いろんな個性)があって、
(靴下自体は)どれも同じように見えるけど、違うんだよ。その人ではなくても、すぐ近くにも
いい人がいるから。
私「そうですか~、つまりこれから、私は結婚できますかね?」
それを聞いたGさんはフフっと笑って、
Gさん「そりゃ、あんた次第だがらなぃ」
と、大丈夫だから心配すんな、という優しい笑顔で答えてくださいました。
そんなことを話しながら歩いていると、私たちはとある部屋の2階まで来ていました。そこは和室で、およそ20畳ぐらいはある広間になっており、朱色の格子で部屋の真ん中が仕切られていました。
その格子を見た時点で、仕切りの向こう側はいわゆる「あちらの世界」になっていることが直感でわかりました。
どうやら、Gさんとここでお別れする時がきたようです。突然、寂しい気持ちがこみ上げてきました。
杖をつきながらゆっくりと歩くGさんが、朱色の格子の前へ立つと、その向こう側へ音もなくスッと入っていきました。
それを見た私はもう涙が止まらず、顔をぐしゃぐしゃにしながらGさんに向かって「Gさん、さようなら、さようなら」と大きく何度も手を振りました。
Gさんも、こちらを振り返りながら「元気でなぁい。がんばらしよ ※元気で頑張りなよ」と、心に伝わってくるメッセージとして私に届けてくださいました。
それでも、私は涙が止まりません。もう無我夢中で、手を振り続けています。
大きく、大きく、手を何回も振り続け、そしてGさんも、こちらに向かって何回も手を振ってくださいました。
そして・・・
Gさんはゆっくりと、格子の奥の世界へと消えていったのでした。
それから私は、その感触をありありと残したまま、ゆっくりと目を覚ましたのでした。
起きてみると、左目にうっすらと涙があったことからも、たったいま現実で再会したかのように、すぐそこにGさんがいるような感覚でした。
朱色の格子がいまでも鮮明に記憶に残る、感動の再会でもあり、かたや涙が止まらないほどの悲しいお別れとなる印象的な夢でした。
Gさんへ。
心よりご冥福をお祈りいたします。
そしてGさんの言葉通り、
これからも命ある限り、
この人生を精一杯生きていきたいと思います。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
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