【不思議体験記1】5歳で霊の存在を知る

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    私が5歳の時に祖父が亡くなったが、その数日後のことだった。

     

    夜寝ていた時にふと目覚めると、廊下の奥から何やらうめき声が聞こえてきた。

    「なんだろう?」と思い耳をすませると、その声はなんと死んだはずのおじいちゃんの声であることがわかった。低いうめき声をあげながら、ゆっくりと廊下を歩いているようだった。

     

    私「え⁉なんでおじいちゃんが・・・」

     

    私の家は、南側の玄関から北側にあるトイレまで廊下がまっすぐにのびており、どうやらおじいちゃんは北側のトイレの方向から玄関に向かって歩いてきているようだった。

     

    南側の玄関の、しかも廊下側に一番近い場所で寝ていた私は、おじいちゃんの声がよく聞こえたのだ。

     

    この時は、両親と共に同じ部屋で一緒に寝ていたが、親はこのことに全く気付いておらず、スヤスヤと眠っていた。

     

    普通は廊下を歩けば、歩調に合わせて歩行音や床がきしむ音が聞こえてくるが、この時はこういった音は聞こえず、うめき声だけがだんだんと大きく、そしてゆっくりと近づいてきたのだった。

     

    布団に入っていたので実際にその姿を見たわけではなかったが、廊下を歩きわたって玄関まで来た時に、その声は静かに消え去った。

     

    私「・・・あぁ、おじいちゃん、行っちゃったんだ・・・」

     

    それはおじいちゃんの、私たち家族との最後のお別れの瞬間だったのだろうと、今でもそう思っている。

     

    霊という存在を始めて知ったのがこの時だった。

     


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