【不思議体験記28】懐かしい記憶が蘇った古刹 鑁阿寺part

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    ※今回の体験記は、今から14年ほど前に古刹を訪れた際に起こった、

    過去(過去世とも言えるかもしれない)の記憶が突如としてよみがえった

    不思議なお話です。

     

    ◎研修会に誘われたのが事の発端だった

    当時、私は自治体の歴史編纂事業に携わっており、数多くの貴重な歴史資料の整理や保存をはじめ、現場調査や執筆原稿の編集作業などで多忙な毎日を送っていた。


    そんな中、私と一緒に編纂事業に携わっておられた元学校の教員で歴史学者でもあり、郷土史にも大変お詳しい先生が、このたびご自身が所属されている郷土史の研究会で研修会を企画し、栃木県足利市にある足利学校へ見学に行くということで、「よかったら一緒に行かないかい?」と、私にお声掛けをしてくださった。


    「足利学校」という名前を聞いたのはこの時が初めてであったが、まず思ったのは足利市に建てられたからそう呼ぶのだろうという何とも単純な発想から、学校と呼ぶだけあって子供たちが学業や武芸の鍛錬などに日々励んでいた歴史ある学校なのだろうという思いと、やはり足利という名がついているだけあって、もしかしたら足利将軍に何らかのゆかりのある学校なのではないか、などと推察していた。


    これはのちに調べてわかったことだが、足利学校とは下野国足利荘(現在の栃木県足利市昌平町)にあった平安初期もしくは鎌倉時代に創建されたとされている(創建についてはいまだ正確な時代が判明していない)日本最古の教育機関であり、入徳門や学校門、杏壇門の三門をはじめ孔子廟や庭園等も含めておよそ5,500坪の敷地がある国指定史跡である。


    室町時代の関東管領だった上杉憲実が学校の再興にあたり、多くの書籍を寄進したほか、儒学を中心として易学、兵学、医学なども重視され、明治5年をもって廃校に至るまでの間、約3,000人もの学生を輩出したと言われている。


    また、国の日本遺産審査委員会から、史跡足利学校跡を含む「近世日本の教育遺産群−学ぶ心・礼節の本源−」として、平成27年4月24日に※「日本遺産」に正式に認定された。

     

    ※地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを

    「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するもの

     

    今でこそ、調べてみてこれほどまでに歴史がある学校だったのかと驚いたほどだが、研修会に行ったあの当時は事前の下調べを全くしておらず、予備知識ゼロであり、先生からのお誘いとあらば行ってみようかという程度の軽い気持ちだった。


    こうして私は、先生をはじめ郷土史研究会の方々と共に研修会に参加することとなったのである。

     

    ◎日本最古の学問の地へ
    研修会当日は穏やかな天気で、申し分のない見学日和となった。

     

    足利学校に到着すると、まずその「土地」自体が持っている静けさと表現してもいいような、非常に落ち着いた独特の空気感が流れているのを感じることができた。

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    足利学校の案内板。大正10年の国の指定史跡時には、すでに東側の半分ほどが

    小学校となっており、近年において史跡の整備を進めて東側部分を江戸時代中期

    の姿に復元したとある

     

     

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    学校門をくぐる会員御一同

     

     

    画像 006.jpg

    足利学校の周囲はとても落ち着いた雰囲気に包まれている

     

    この学校は、儒学を中心とした教えだったため、儒学の祖である孔子を祀った孔子廟が奥に建てられている。

     

    儒学とは、倫理思想を軸とする道徳的な統治により、礼節を重んじて相手を敬い、身につけるべき徳を「修徳」して平和的な秩序国家を築けるように説かれたもので、思想や信仰を体系化した学問である。


    こうした仁徳を備えるため、過去数百年間に渡って人々の間で培われてきた知恵や知識、そして受け継がれてきた学問の思想というものがこの地に根ざしており、その思想倫理観をもとにして「学び舎」をつくりあげてきたと言っても過言ではないぐらいに、厳粛なる雰囲気を肌で感じることができたことを今でもよく覚えている。


    周辺の環境も綺麗に整備され、駐車場の横には地元の物産品を販売している施設も併設されており、石畳が敷かれた大通り沿いにはランチやカフェなども楽しめる店も立ち並んでいるので、見学者を飽きさせないものとなっている。

     

    ◎次に向かったお寺でまさかの出来事が…

    さて、足利学校の見学を一通り終え、では次に隣接しているお寺にもお参りに行きましょうということで、一同そのお寺に向かうこととなった。

     

    そして、そのお寺の前まで来た時のことである。

     

    まるで、私の心の奥底に今までずっと眠っていた「過去の(過去世の)記憶」とも言える懐かしいものが突如としてよみがえるという、全くもって奇想天外な出来事が私の身に起こったのである。

     

    ※part△愨海

     


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